スバル360の魅力を深堀り!「デメキン」の愛称で親しまれる昭和の名車

赤いスバル360愛称はデメキン てんとう虫 自動車

スバル360の魅力を多角的にご紹介します。1958年に登場したこの車は、日本初の大衆向け軽自動車として「デメキン」の愛称で親しまれ、丸みを帯びた愛らしいデザインが印象的です。

小型で経済的な設計が日本の自動車文化に大きな影響を与え、多くの家庭で日常の移動手段として活躍しました。

そして、今なお愛され続ける理由を本記事で詳しく掘り下げてお伝えします。

記事のポイント!

  • スバル360は、1958年に誕生し、軽自動車のシンボルとして知られる昭和の名車です。
  • 丸みを帯びた可愛らしいデザインと実用性を兼ね備え、「デメキン」の愛称で親しまれています。
  • 最大出力25馬力、リッターあたり約20キロメートルの燃費性能で、コンパクトかつ経済的な設計が特徴です。
  • 中古市場では数十万円から数百万円で取引され、クラシックカーフェスティバルなどで多くの愛好家に注目されています。

デメキンの愛称で親しまれたスバル360の魅力と歴史

スバル360の誕生とデザイン

スバル360は、旧中島飛行機(現在の(株)SUBARU)の技術者たちの手によって開発されました。彼らは「誰でも手に入れられる車」をコンセプトに、戦後の混乱期に自家用車を夢見る多くの人々に向けて、低価格の大衆車を目指しました。

デザインは、丸みを帯びたフォルムと大きな窓が特徴で、可愛らしさと実用性を兼ね備えています。

特に注目すべきは、航空技術を応用したモノコック構造です。この設計により、軽量化と強度の両立が実現され、トーションバーを採用することで車内スペースも確保されました。

これにより、スバル360は大人4人が乗車できる設計となり、バス路線の通る道路であればどこでも走行できるという優れた走行性能を持っていました。

最高速度は83km/hに達し、当時の価格は36.5万円という手頃なものでした。

赤いスバル360

「デメキン」の愛称で親しまれたスバル360の歴史と魅力

可愛らしいフォルムと優れた性能!スバル360の魅力

スバル360は、360ccの空冷2ストロークエンジンを搭載し、最大出力は25馬力です。全長約3.3メートル、全幅1.4メートルというコンパクトなボディは、都市部での取り回しが非常に良好です。また、燃費性能も優れており、リッターあたり約20キロメートルの走行が可能です。このような性能により、スバル360は日常の足として重宝されました。

生産は1970年まで続き、累計で約39万台が生産されました。そのユニークなスタイルから「デメキン」「てんとう虫」という愛称で親しまれ、大きな成功を収めました。初期に製造された60台のうち1台は、群馬県太田市にある(株)SUBARU 群馬製作所のスバルビジターセンターに保存されています。

スバルビジターセンターでは、予約をすることで工場の見学が可能です。見学内容は、工場説明のビデオ鑑賞や展示ホールの見学に加え、生産工場での最終組立工程の見学が含まれます。また、プレス工程、ボディ溶接組立工程、塗装工程の映像も見ることができ、スバルファンはもちろん、車好きの方にも楽しんでいただける内容となっています。

赤いスバル360ライト部分

スバル360 デメキンとその人気

スバル360は、「デメキン」という愛称でも知られています。この愛称は、丸い形状が金魚の「デメキン」に似ていることからきています。

デメキンは、そのユニークなデザインが多くのファンを魅了し、各地のクラシックカーイベントやミーティングでも人気を集めています。また、デメキンは、スバル360のレプリカモデルの制作や、レストアに挑戦する愛好者が多いこともその人気の一因です。

中古市場でのスバル360の価格

現在、スバル360はコレクターズアイテムとしての地位を確立しています。中古市場では、状態や年式により価格が異なりますが、良好な状態のモデルは数十万円から数百万円で取引されています。特に、オリジナルのパーツが残っているものや、レストアされたモデルは高値で評価される傾向にあります。

赤いスバル360ライト部分

おすすめのクラシックカーイベント

クラシックカーフェスティバル2024 in 関東工大では、ただ展示車を眺めるだけでなく、選ばれた車の助手席に同乗して試乗できる特別な体験も楽しめます。校庭を1周する短いコースながら、普段なかなか見ることのできない希少なクラシックカーに乗れる貴重な機会です。

例えば、ツェンダップ・ヤヌス、オールドダットサン、マツダR360クーペ、そしてスバル360といった名車たちの助手席に座り、その走りを体感できるとあって、多くの来場者が集まりました。

さらに今回は、ネオクラシックカーの展示も充実しており、かつて憧れていたものの、乗るチャンスがなかった車たちにもスポットライトが当たりました。懐かしさと新たな魅力を感じさせるこれらの車は、特にネオクラ世代の来場者に大きな注目を集めていました。

よくある質問

スバル360の現存台数は?

正確な現存台数は把握されていませんが、多くの個体が現在も大切に保存されています。

スバル360は高速道路を走れますか?

法的には、スバル360は軽自動車に分類されるため、高速道路を走行することが可能です。ただし、最高速度が80キロメートルであるため、他の車両と比べて速度面での不安があることは理解しておく必要があります。

スバル360が流行ったの?

スバル360が流行した理由は、その時代背景と車の特徴にあります。1958年に登場した当時、日本ではまだ自動車が日常生活に広く浸透していませんでした。

しかし、スバル360は優れた機能性と快適な乗り心地を兼ね備えながら、手に届きやすい価格で提供されたため、多くの人々に受け入れられました。この車は「国産大衆車の第一号」として、日本の自動車市場に大きな影響を与え、自動車を身近な存在にしたのです。

スバル360の何がすごいの?

スバル360がすごい点は、随所に創意工夫が凝らされていたことです。

まず、4人乗りの軽自動車でありながら、最高速度は83km/hを達成しました。これだけでも当時としては画期的でしたが、さらに驚くべきはその走行安定性や乗り心地です。小型4輪車と比べても、技術的にはほとんど遜色がなく、高速走行時の安定性も優れていました。

また、このような技術を備えながら、スバル360は非常にコンパクトであり、経済的な車両として設計されていました。自動車業界やメディアからは「世界水準に達したミニカー」として高く評価されました。小さなボディに多くの工夫を詰め込んだ点が、スバル360の大きな魅力と言えます。

スバル360の魅力を深堀り!「デメキン」の愛称で親しまれる昭和の名車の概要

記事をまとめてみました。

  • スバル360は1958年に誕生し、軽自動車のシンボルとして位置づけられています。
  • デザインは丸みを帯びており、可愛らしさと実用性を兼ね備えています。
  • クラシックカーフェスティバル2024 in 関東工大は、希少なクラシックカーに乗れる貴重な機会です
  • 最大出力は25馬力で、燃費はリッターあたり約20キロメートルです。
  • 中古市場では、状態によって数十万円から数百万円で取引されています。
  • 丸い形状が金魚の「デメキン」という愛称は、そのユニークなデザインに由来しています。
  • 「国産大衆車の第一号」として、日本の自動車市場に大きな影響を与えました
  • 最高速度は約80キロメートルで、高速道路の走行も可能ですが注意が必要です。
  • スバル360は非常にコンパクトであり、経済的な車両として設計されました

このように、スバル360はその魅力と歴史を通じて、今なお多くのファンに愛され続けています。これからもその価値は色あせることなく、次世代に受け継がれていくことでしょう。

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