フィアット500「やめとけ!」と言われる理由とメリット・デメリットを徹底解説

オレンジ色のフィアット500のイメージ画像 自動車

フィアット500は、イタリアの美しいデザインと都市型ライフスタイルにマッチするコンパクトカーです。


小回りの効く「500 Cult」と、上質さが際立つ「500 Dolcevita」といったモデルが特徴的で、おしゃれな外観や充実したカスタマイズオプションが人気を集めています。

しかし、狭めの室内空間や電子系統のトラブル、部品調達の難しさなど、購入を検討する際に「やめとけ」と感じる人もいるようです。

特に中古車を選ぶ場合、これらの問題が顕著になることがあるため注意が必要です。

中古車を購入する際には、走行距離や保証内容、修理歴の確認を徹底し、後悔しない選択を目指しましょう。

本記事では、フィアット500のメリットとデメリット、さらに賢く購入するためのポイントを徹底解説します。

記事のポイント!

  • フィアット500の人気モデル「500 Cult」と「500 Dolcevita」の特徴と違いを紹介
  • メリットとして、おしゃれなデザイン、取り回しの良さ、燃費の良さなどが挙げられる
  • デメリットとして、室内空間の狭さ、電子機器の信頼性、部品の調達難が問題に
  • 中古車購入時は走行距離や保証内容、修理歴の確認が重要

フィアット500とは?魅力的なデザインと2つの個性

白のフィアット500のイメージ画像

フィアット500とは!?

フィアット500は、イタリアの美意識と都市型ライフスタイルにぴったりのコンパクトカー。

小さなボディに豊かなデザイン性が詰まっていて、街中でひときわ目を引く一台です。でも、フィアット500といっても、さまざまなモデルがあるんです。

今回は、特に人気の高い「500 Cult」と「500 Dolcevita」の違いをわかりやすくご紹介します!

フィアット500Cult:フレッシュなスタイル

「500 Cult」は、都市での取り回しが良く、シンプルながら日常を楽しくする機能が充実したモデルです。明るく元気なデザインが特徴で、カジュアルで若々しいライフスタイルにぴったりとマッチします。以下に、その特長をご紹介します。

  • ボディカラー:シチリアオレンジなど、鮮やかで活気のあるカラーが多く、視覚的に楽しませてくれます。この明るいカラーリングは「500 Cult」の大きな魅力で、ドライバーの心を弾ませます​
  • インテリアデザイン:ファブリックシートはブラックで、インストルメントパネルがボディと同色の仕上がりになっています。これにより、車内と車外の一体感が生まれ、スタイリッシュで統一感のあるデザインが特徴です​
  • 主要装備
    • クルーズコントロール:長距離ドライブを楽にする機能が搭載されており、快適な運転をサポートします。
    • 15インチ アルミホイール:14スポークのアルミホイールはデザイン性も高く、車の軽快な見た目を強調します。
    • インフォテインメント:Uconnect®システムが標準装備されており、FM + AMチューナー付きのオーディオプレイヤーで、簡単に音楽などを楽しむことができます
オレンジのフィアット500のイメージ

フィアット500 Dolcevita:デザインと高級感が魅力

「500 Dolcevita」は、クラシックなエレガンスと快適性を追求した特別なモデルです。洗練されたデザインと優れた装備が融合し、ドライブのすべての瞬間を特別な体験へと変えてくれます。以下にその特徴をご紹介します

  • ボディカラー:伝統的なボサノバ ホワイトのカラーリングが象徴的で、エレガントでクラシカルなイタリアンデザインが特徴です。他にもシックで華やかなカラーバリエーションがあり、ドライバーの個性に応じて選べるのが嬉しいポイントです​
  • インテリアデザイン:内装はクローム仕上げが施され、ディテールにもこだわりが感じられます。洗練されたデザインと豪華な仕上げにより、車内で過ごす時間を一層特別なものにします。
  • 主要装備
    • 電動開閉式ソフトトップ(500C Dolcevita):500C Dolcevitaモデルでは電動ソフトトップが採用されており、オープンカーならではの風を感じるドライブを楽しめます。この機能は特に晴れた日のドライブに最適で、より特別なドライブ体験を提供します​(20240425_f_500_catalog)。
    • 16インチ ダイヤモンドカット アルミホイール:195/45R16のタイヤと16インチのアルミホイールが装備され、エレガントな外観と走行性能を両立しています。
    • フルオートエアコン:快適な温度管理が可能で、ドライバーや乗客が常に快適な状態でドライブを楽しむことができます。
    • リアパーキングセンサー:アラーム式のリアパーキングセンサーが搭載されており、駐車時の安全性を向上させています​

フィアット500の7つのメリット

白いフィアット500のイメージ画像

かわいらしいデザイン

レトロで愛嬌のあるデザインが特徴で、街中でも目を引く存在です。特に丸みを帯びたフォルムとクラシカルなスタイルが、多くの人々に愛されています。

見た目の可愛らしさだけでなく、ユニークな外観が運転する楽しさを一層引き立ててくれます。

センスのあるスタイル

洗練された外観は多くの人に人気があり、個性を表現するのにぴったりです。

フィアット500は、おしゃれなライフスタイルを持つ人々にとって象徴的な存在であり、街中や田舎道を走る際にも、自分らしさをアピールするための素晴らしい手段です。

スタイリッシュな内装

内装にもこだわりが見られ、落ち着いた雰囲気とモダンなデザインが快適さを演出しています。シートの素材やカラーリングにも選択肢が多く、乗る人の好みに合わせた空間を作り出すことができます。

コンパクトなサイズながらも、巧みなレイアウトで実用性と快適性を両立しており、長時間のドライブでも疲れにくい設計です。細部にまで気を配ったデザインです。

取り回しの良さ

小回りが利くため、狭い道路や駐車スペースでもストレスなく運転できます。都市部の狭い道や込み入った駐車場で特に役立ち、初心者ドライバーにとっても扱いやすい車です。

さらに、運転のしやすさがフィアット500の魅力を際立たせ、毎日の通勤や買い物といった日常的なシチュエーションでも気軽に利用できます。

駐車が苦手な人でも、フィアット500なら楽々と駐車スペースに収められるはずです。

日常での楽しさ

軽くて小型なボディは日常の移動を楽しくしてくれ、ドライブ自体が楽しみになります。運転するたびに遊び心を感じさせてくれるフィアット500は、忙しい日々の中でのリフレッシュにも最適です。

コンパクトなサイズ感が街中を自由に走り回るのにぴったりで、運転するたびに新しい発見があるでしょう。週末のちょっとしたドライブにも最適です。

良好な燃費

燃費が良く、経済的な面でも日常の使用に適した車です。特に街乗りでの効率の良さが目立ち、頻繁な給油の手間を省くことができます。

経済的なメリットはもちろんのこと、環境に配慮した選択としてもフィアット500は優れており、低燃費性能が日常の負担を軽減してくれます。

多彩なカスタマイズオプション

町中の白いフィアット500のイメージ画像

豊富なカラーバリエーションとオプションにより、自分好みにアレンジすることが可能です。

外装カラーから内装のディテールまで、自分のスタイルに合わせて自由に選ぶことができるため、愛着の湧く一台を作り上げることができます。

フィアット500「やめとけ」と言われる 5つのデメリット

限られた室内空間

コンパクトなサイズのため、後部座席や荷室はやや狭く、家族や大人数での移動には不向きです。

特に後部座席は長時間の乗車には向いておらず、大人が快適に過ごすにはスペースが足りないと感じることがあるかもしれません。

また、荷物をたくさん積む必要がある場合には、荷室の容量が限られているため、工夫が必要です。フィアット500は一人または二人での街乗りに最適ですが、家族全員での旅行にはやや厳しい面があります。

電子機器の信頼性

湿気が多い環境では電子部品に不具合が出やすく、予期しないトラブルに見舞われることがあります。

特に電気系統に敏感な部分があり、湿度や温度の変化に影響を受けやすいです。特に雨の多い地域や冬の厳しい寒さの中では、注意が必要です。

部品調達の難しさ

修理に必要な部品が手に入りにくいことがあり、メンテナンスに時間がかかるケースがあります。特に地方での部品供給に難があり、必要な部品が届くまでに数週間かかることもあります。

また、フィアット500は独自の部品が多く使用されているため、一般的な車と比べて修理に手間がかかることもあります。

修理費の高さ

部品交換や修理にかかるコストが高めで、維持費が他の車種に比べて高くなることがあります。

特に輸入車であるため、専用部品の調達費用や工賃が高くつく傾向にあります。小さな故障でも修理費が嵩むことがあり、長期的に見ると維持費が予想以上にかかる場合があります。

加速性能の不足

高速道路での加速や重い荷物を載せたときに、エンジンのパワー不足を感じることがあるかもしれません。特に長距離のドライブや、山道などの急な上り坂では加速の遅さが気になることがあります。

街中での運転には十分なパワーですが、高速でのスムーズな追い越しを求める場合や、フル乗車時にはエンジンの力不足を感じることがあるでしょう。

パワフルな走りを求める人には少し物足りないかもしれませんが、街乗りや日常の用途には適した性能です。

フィアット5300の壊れやすさについて

フィアット500は、その可愛らしいデザインや楽しい運転体験で人気がありますが、「壊れやすい」との声も少なくありません。特に、国土交通省からの情報を元にすると、以下のような具体的な不具合が指摘されています。

リバースギアスイッチの問題

フィアット500では、リバースギアスイッチに関する不具合が発生しています。このスイッチは、リバースにギアを入れた際に正しく作動しないことがあります。この問題により、以下のような影響が出ることがあります。

  • 後退灯が点灯しない
  • メーターに警告メッセージが表示される
  • 後方カメラやパーキングセンサーが作動しない恐れがある

国土交通省の発表によると、リコール対象となったFIAT500の車両は429台にのぼります。このリコールは、使用者に対して通知され、製造番号に基づいて不具合品が良品に交換される予定です。

参考文献

国土交通省自動車リコール情報。詳細はこちらをご覧ください。

フィアット500のメンテナンスのイメージ画像

フィアット500の故障しやすい箇所

フィアット500は、特に電子系トラブルが発生しやすいことが指摘されています。代表的な例として、エアバッグやエアコンの不具合、オーディオシステムの故障が報告されています。

また、デュアロジック(自動変速システム)が壊れやすい点も注意が必要です。

メンテナンスの重要性

フィアット500のメンテナンスについてですが、部品が届くのが遅れることがあり、そのため修理に時間がかかることがあります。だから、部品の供給が遅れる可能性について、あらかじめ知っておくことが大切です。

また、日本はイタリアに比べて高温多湿のため、フィアット500には厳しい環境です。

湿気が高いと、電子部品の接触不良や短絡が発生しやすくなり、電子部品が正常に動かなくなったり、ゴム部品が早く劣化したりすることがあります。

こうした問題は、設計時には考慮されていないことが多いです。定期的に点検を行い、必要な部品を交換することが推奨されます。

改善策

定期的な点検やメンテナンスの重要性です。年に一度のチェックや、自己チェックリストの作成など、オーナー自身が積極的に車両の状態を確認することが推奨されています。

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修理する際の注意点

  1. メーカー保証の確認:
    • お車の登録から3年未満であれば、正規ディーラーに相談することでメーカー保証を活用して、修理を行うことができます。
  2. 正規ディーラーの重要性:
    • 一度でも正規ディーラー以外で修理を行った場合、以降のメーカー保証が無効になります。したがって、正規ディーラーでの修理をお勧めします。
  3. 早めの相談:
    • 故障を発見したら、すぐに正規ディーラーに連絡して、必要な修理について相談を行いましょう。迅速な対応が事故を未然に防ぐことにつながります。

引用元: 外車王SOKEN

フィアット500のよくある質問

Q1:どうしてフィアット500は生産停止となったのですか?

フィアット500の一部エンジン、特にTwinAirエンジンが2023年10月に生産を終了した背景について詳しく見ていきます。

生産終了の理由としては、厳しくなる環境規制に対応するためのコスト増加や、電動化への移行が求められている点が挙げられます。

消費者のニーズの変化に伴い、従来の内燃機関を持つ小型車は厳しい立場に追い込まれている現状を理解しておく必要があります。

Q2:フィアット500の乗っていて困った点はありますか?

フィアット500を購入する前に、実際のユーザーがどのような点で不便を感じているかは気になるところです。以下は、フィアット500に乗っていて困った点についてよく挙げられる質問です。

  • 後部座席は狭い
    フィアット500はコンパクトカーであるため、後部座席のスペースが限られており、大人が座るには狭く感じることがあります。長時間の乗車では、特に快適性に欠けると感じる人が多いです。
  • 3ドア仕様で乗り降りに不便
    3ドアタイプのフィアット500では、後部座席へのアクセスが不便です。特に後部座席に頻繁に人を乗せる場合、毎回前席を倒して乗り降りする必要があるため、手間がかかります。
  • 荷物の載せおろしに苦労する
    トランクスペースが限られており、大きな荷物を積むときに不便を感じることがあります。後部座席を倒して収納スペースを増やすことはできますが、その場合、乗車スペースが犠牲になります。

Q3:フィアット500のオプションのオプションでオススメはありますか?

フィアット500にはオプションとしてイタリアンフラッグのフェンダーバッジが用意されています。

これは、フィアット500のイタリアらしさを強調するスタイリッシュなアクセントを加えることで、車の魅力をさらに引き立ててくれます。デザインにこだわりたい方にとっておすすめのオプションです。

Q4:中古のフィアット500を購入する際の注意点はありますか?

  中古のフィアット500を購入する際の注意点は以下の通りです。

  1. 個体差の確認: 中古車は個体差が大きいため、同じモデルでも状態が異なります。必ず実車を確認し、外装や内装の傷、汚れなどをチェックしましょう。
  2. 個体差の確認: 前のオーナーの使い方や整備履歴を確認することが重要です。定期的なメンテナンスが行われていたかどうかを確認しましょう。
  3. 走行距離: 走行距離が多いと、部品の摩耗が進んでいる可能性があります。走行距離と年式を考慮し、納得のいく条件を選びましょう。
  4. 試乗: 購入前に試乗を行い、運転感覚や異音、ブレーキの効き具合などを確認しましょう。
  5. 修理歴: 事故歴や修理歴がある場合、後々のトラブルにつながる可能性があります。過去の事故や修理について詳しく確認しましょう。
  6. 保証内容: 中古車には保証が付いている場合があります。保証内容を確認し、必要に応じて延長保証などを検討しましょう。
  7. 価格の比較: 同様のモデルや年式のフィアット500と価格を比較し、相場を把握しておくと良いでしょう。

故障が発生した時には大きな負担がかかるかもしれないため、より慎重に選ぶことが重要です。これらのポイントに注意しながら、中古のフィアット500を選ぶことで、より満足のいく購入ができるでしょう。

フィアット500「やめとけ!」と言われる理由とメリット・デメリットを徹底解説

記事のポイントをまとめています。

  • フィアット500は、イタリアの美意識と都市型ライフスタイルにぴったりのコンパクトカー。
  • 「500 Cult」は、都市での取り回しが良く、シンプルながら日常を楽しくする機能が充実したモデルです。
  • 「500 Dolcevita」は、クラシックなエレガンスと快適性を追求した特別なモデルです。
  • リバースギアスイッチに関する不具合が発生しています。
  • 特に電子系トラブルが発生しやすいことが指摘されています。
  • メンテナン部品が届くのが遅れることがあり、そのため修理に時間がかかることがあります
  • 定期的な点検やメンテナンスの重要性が強調されています。
  • 一度でも正規ディーラー以外で修理を行った場合、以降のメーカー保証が無効なります。
  • 生産終了の理由としては、環境規制に対応するためのコスト増加や、電動化への移行
  • 後部座席は狭い、3ドア仕様で乗り降りに不便、荷物の載せおろしに苦労する
  • フィアット500にはオプションとしてイタリアンフラッグのフェンダーバッジが用意されています
  • 個体差の確認、個体差の確認、走行距離の確認、試乗、修理歴保証、内容価格の比較

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