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るろうに剣心──心眼と復讐、魚沼宇水(うおぬまうすい)の冷徹な最期

魚沼宇水の武器のイメージ画像 アニメ・マンガ
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『るろうに剣心』に登場する魚沼宇水は、その異常聴覚による「心眼」を駆使して、盲目ながらも凄絶な戦闘力を誇る剣客です。

志々雄一派の十本刀として活躍する彼は、その冷徹な性格と確固たるプライドから、数々の強敵を打ち倒してきました。

しかし、彼の力には限界があり、最終的に斎藤一との戦いでその全てが試されることになります。

心眼の能力を駆使し、敵の動きを先読みする宇水。

しかし、斎藤一の「洞察力」によってその虚勢が暴かれ、信念を貫けなかった男の最期が描かれます。

今回は、宇水の過去からその敗北、そして心眼の限界までを深掘りし、彼の悲劇的な運命を追います。

記事のポイント!

  • 魚沼宇水は盲目の剣客で、異常聴覚を使う「心眼」で相手の動きを読み取る。
  • 志々雄真実に目を切り裂かれ失明後、心眼を会得し、十本刀に加入。
  • 宇水は京都編で志々雄のアジトに潜入し、50人を一瞬で倒す実力者。
  • 斎藤一との対決では、心眼を駆使するも、斎藤の洞察力に敗北。
  • 最期は斎藤の牙突で命を落とし、信念を貫けなかったことを悔いながら死ぬ。

るろうに剣心──魚沼宇水(うおぬまうすい)、失明から心眼を掴んだ男

魚沼宇水(うおぬまうすい)の基本情報

  • 出身地:琉球
  • 誕生日:1842年9月
  • 身長:176㎝
  • 体重:77㎏
  • 血液型: A型

魚沼宇水とは?盲目ながら十本刀で宗次郎に次ぐ実力を持つ剣客

魚沼宇水は視力がありませんが、「心眼」と呼ばれる異常聴覚を駆使して相手の姿や心理を読み取る剣客で、志々雄一派の精鋭部隊・十本刀では宗次郎に次ぐ実力を誇り、また、琉球王家秘伝の武術も使いこなす手練です

心眼とは、剣術における究極の型のひとつで、筋肉の収縮音や骨の摩擦音で相手の動きを察知し、心臓の鼓動から心理状態を読み取る能力です

そのため、盲目でありながら相手の挙動を完全に理解し、先読みすることまで可能です

実力はおりがみつきで

宇水は軍警察から選び抜かれた精鋭部隊50人を、一夜にして壊滅させたこともあります

二つ名は「盲能宇水」と呼ばれています

性格は残忍でプライドが高く、全身に目玉模様が描かれた奇妙な服と「心眼」と書かれた目隠しを身につけた異様な風貌をしています

なぜ、それほどの実力者の宇水がなぜ失明したのでしょうか!?

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魚沼宇水の覚醒|失明の絶望から“心眼”を掴んだ剣客の執念

宇水の過去――魚沼宇水幕府側の人斬りとして雇われたのが凄腕の剣客でした。ある日、幕府用人の暗殺を任されていた志々雄真実に遭遇し両眼を切り裂かれてしまい失明してしまいます

その後、失明した剣客は用済みだとして、宇水は幕府からあっさりと解雇されてしまいます。

この出来事をきっかけに、彼は志々雄真実への執着と強い恨みを抱くようになります。

その後、山中をさまよい、死の淵に立たされたとき――宇水は極限状態の中で、剣術における究極の型「心眼」を会得します。

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宇水:志々雄一派加入の真相


その後、宇水は意外な行動に出ます
宇水は、志々雄から「いつでも自分を殺してよい」という生殺与奪の条件を与えられ、十本刀の一員となりました

実は、悠久山安慈も同様に、同じ条件で十本刀に加入しています。

志々雄はその圧倒的な力と「弱肉強食」の理念に基づき、こうした条件を許したのでしょう。

復讐心を胸に秘めながらも、志々雄の圧倒的な力に屈し、彼のもとで戦う道を選んだのです

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志々雄に迫る影:魚沼宇水の初登場とその恐怖

魚沼宇水の初登場は京都編。志々雄一派のアジトへ単身潜入し、雑兵50人ほどを一瞬で蹴散らして志々雄に奇襲を仕掛けるシーンから始まります。「また腕を上げたな」と志々雄は発言しています

その姿からも分かるように、彼は作中でも屈指の残虐なキャラクターです。

るろうに剣心──魚沼宇水(うおぬま うすい)の敗北と心眼の限界

「『悪・即・斬』の斎藤一、冷徹な宇水に挑む」

宇水は、剣心と共に志々雄のアジトに侵入してきた斎藤一と対峙します

宇水「神戸で警察のお仲間50人をやったことを、恨んでいるのか?」

斎藤は静かに答えます

「警察の任務は日本の治安と民衆の生活を守ることだ。かつて新撰組がそうだったように、任務中に命を落とすことがあるのは当然だと思っている。復讐の気持ちなど、全く考えていない」

斎藤はさらに続けます

「俺が高ぶるのは、ただ一つ、自分の正義のためだけだ。『悪・即・斬』――それが俺の正義だ」

心眼(異常聴覚)の前に牙突の無力化

宇水は斎藤の牙突を軽々と防ぎ、次の瞬間、宝剣宝玉百花繚乱を繰り出し、斎藤にダメージを与える。

「なぜ牙突が防げたか、わかるか?」と、宇水は冷たく言う。

余裕を見せる宇水は、静かに続ける。

「心眼の秘密を明かします。異常聴覚だということを…」

斎藤の洞察が暴いた真実、激怒する宇水「 何がおかしい!?」

斎藤は静かに反論します。

「俺の神眼は、お前みたいな“異常聴覚”じゃない。数多の死戦をくぐり抜けた剣客だけが持つ読みだ。一言で言えば、洞察力だ」

「で、その神眼で何を見るか──ズバリ、お前が志々雄の仲間になった本当の理由だ。お前は『志々雄を殺す』と言ったが、それが本心ではないはずだ」

「志々雄に光を奪われたときの件、本来なら恨むはずなのに、お前は笑っていた。そこでピンと来た。こいつは復讐を諦めている」

「神眼を得て、自分は強くなったつもりでいた。だが、再会した志々雄は、死戦をくぐり抜けてなお、さらに強くなっていた。再び戦えば敗北は必至。敗れれば、お前のそれまでの人生は全部、無駄になる」

「そこでお前は、『好きなときならいつでも志々雄を殺していい』──という条件付きで十本刀に加わることを受け入れたのだ。『志々雄を殺す』と虚勢を張っておけば、少なくとも周囲には敗北を悟られずに済む。要するに、当たらずとも遠からず、というところだろう」

図星だったのか、宇水は突然は笑いだします。斎藤も笑いだします

宇水「何がおかしい!?」と激怒します

斎藤「お前の神眼も大したものだ。だが、神眼の使い手はこの私一人で十分だ。貴様は私の真の技でぶち殺してくれよ」

勝利を確信した瞬間──斎藤の牙突が宇水を貫く

宇水は亀甲の盾で牙突をいなし、ローチン(石突に小型の鉄球が付いた槍)で斎藤を突き刺す

斎藤の必殺技が効かないことに、余裕を見せる宇水

しかし、斎藤はその余裕に乗じて、宇水を挑発します

「志々雄はすべてを知っていて、お前は上手く使われているだけだ」と

その挑発に乗った宇水は、接近戦を挑み、牙突を封じる戦法に出ます

その挑発に乗った宇水は、接近戦を挑み、牙突を封じる戦法に出ます。勝利を確信した瞬間、突如として斎藤は宇水に牙突を放ちます

宇水が気づいたときには、すでに自らの体に斎藤の刀が貫通し、刀の威力で宇水の体は壁に突き刺さりました

「これは、密着状態から上半身のバネだけで繰り出す型だ。抜刀斎(剣心)との決着のための、とっておきだ」と斎藤は冷静に説明します

惨めな死──信念を貫けなかった男、宇水の最期

斎藤「惨めだ。戦わずして、志々雄に敗れたとき、お前は剣を捨てるべきだった。己の信念を貫けなかった男は、死にしても生きていても、結局は惨めなままだ」

宇水「一片のよどみもなく己の道を貫く――簡単なようで、なんと難しいことか」

「お前はこれから近代化する明治で、どこまで刀に生き、『悪・即・斬』を貫けるか」

その言葉と共に、宇水は息絶える

魚沼宇水が敗れた理由――心眼の力は暗闇でこそ真価を発揮

宇水の敗因は、戦いの舞台が「薄暗い場所」だったことにあります。暗闇ではなかったため、彼の能力は十分に発揮されませんでした。

あるため、明るい環境では不利になってしまったのです。

本来、彼の“心眼”――異常聴覚による能力は、暗闇でこそ最大の力を発揮します。暗殺や夜戦に適した能力です

そのため、薄暗い場所では本領を発揮できず、宇水にとって大きな不利となってしまったのです

もし戦いが暗闇で行われていたなら、おそらく宇水が勝利していたでしょう。

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るろうに剣心──心眼と復讐、魚沼宇水(うおぬまうすい)の冷徹な最期の概要

記事の内容をまとめてみました

魚沼宇水の基本情報

  • 出身地: 琉球
  • 誕生日: 1842年9月
  • 身長: 176㎝
  • 体重: 77㎏
  • 血液型: A型

魚沼宇水の紹介

  • 盲目でありながら「心眼」と呼ばれる異常聴覚を使い、相手の動きや心理を読み取る。
  • 十本刀の精鋭部隊で宗次郎に次ぐ実力者。
  • 琉球王家秘伝の武術を駆使する。
  • 心眼とは、筋肉の収縮音や骨の摩擦音、心臓の鼓動から相手の動きや心理状態を読み取る能力。

「心眼」の能力

  • 異常聴覚を駆使し、相手の挙動を先読みできる能力。
  • 実力は高く、軍警察精鋭50人を壊滅させた過去がある。
  • 「盲能宇水」と呼ばれ、異様な風貌(目玉模様の服と「心眼」の目隠し)をしている。

失明の経緯と心眼の覚醒

  • 幕府の人斬りとして活躍していたが、志々雄真実に目を切り裂かれて失明。
  • 失明後、幕府から解雇され、絶望の中で「心眼」を会得。
  • この経験が、彼の志々雄への復讐心をさらに強くした。

志々雄一派加入の真相

  • 志々雄から「いつでも自分を殺していい」という条件で十本刀に加わる。
  • 復讐心を持ちながらも、志々雄の力に屈し、彼のもとで戦う道を選ぶ。

魚沼宇水の初登場と恐怖

  • 京都編で志々雄のアジトに単身潜入、50人の雑兵を一瞬で蹴散らす。
  • 「また腕を上げたな」と志々雄に評価される、作中屈指の残虐なキャラクター。

斎藤一との対決

  • 斎藤一と対峙し、互いの「神眼」「心眼」での読み合いが展開される。
  • 宇水の心眼が牙突を防ぐも、斎藤の洞察力で宇水の本心を暴かれ激怒。
  • 斎藤の言葉に挑発された宇水は接近戦を挑み、勝利を確信するが、斎藤の牙突に敗北。

宇水の最期

  • 斎藤の牙突で貫かれ、体が壁に突き刺さる。
  • 斎藤の冷徹な言葉「戦わずして敗れたお前は惨めだ」と告げられ、死を迎える。

宇水の敗因

  • 心眼の限界は、暗闇での戦いに依存していた。
  • 明るい場所では能力が発揮できず、宇水にとって不利に働いた。

もし戦いが暗闇で行われていれば

  • 宇水が勝利していた可能性があった。