太平洋戦争の初期、日本軍は開戦の奇襲作戦で一時的な成功を収めました
しかし、ミッドウェー海戦以降 日本の戦局は急速に悪化していきます
広大すぎる戦場を支えるだけの補給力がなく 前線には十分な食糧も医薬品も届かず 多くの兵士 が餓死や病死で倒れていきました
太平洋戦争全体では 戦死者のうちおよそ4割から6割が戦闘ではなく餓死や病死によるものとされ 、大陸戦線でも1941年には50% 終戦間際には74%にまで達したといわれています
補給の途絶に加え マラリアや赤痢などの熱帯病 PTSD 海没死 さらには極限状態での安楽死や脱走兵による略奪など 戦場には想像を超える悲惨な記録が残されています
それでも軍上層部は状況を正確に把握せず 情報を軽視し 科学ではなく精神論に依存し続けた
その結果として無謀な特攻作戦が多発し 多くの若い命が失われていきました
こうした一連の現実こそが 日本の敗北を決定づけた最大の要因といえるでしょう
情報を軽視し 科学より精神論を優先し さらには特攻作戦を繰り返した結果 日本は戦局を立て直す力を失っていきました
サイパン陥落後にはB-29による本土爆撃、さらには原子爆弾投下と、戦争の悲劇は極限に達しました。
そんな絶望的な状況の中で描かれるのが、『紺碧の艦隊』であり『旭日艦隊』です
前世で敗北した歴史を背負った者たちが、後世の世界で再び立ち上がり、陸海軍の枠を超えた理想的な軍隊を構築。潜水艦や局地戦闘機「蒼莱」といった架空兵器を駆使し、圧倒的な戦力で戦争の行方を変えていきます。
リアリティを超えたご都合主義の戦闘描写――それが「恥ずかしい」と言われる一方で、戦争をやり直すという熱いテーマと、日本がもう一度立ち上がる希望を読者に伝える魅力でもあります。
史実の無力さを補い、理想の戦いを描く『紺碧の艦隊』は、単なる戦記作品を超えた壮大なロマンを体験させてくれるのです。
参考資料:【ゆっくり解説】餓死、病死した日本兵とその記録-76年前の戦争
記事のポイント!
『紺碧の艦隊』が「恥ずかしい」と言われる理由|リアリティより“ロマン”を優先した戦記ロマン

紺碧の艦隊のあらすじ
前生者たちが描く「もう一つの太平洋戦争」
ブーゲンビル島上空で戦死した日本帝国海軍連合艦隊司令長官・山本五十六も、38年前の後世世界に、若き海軍少尉候補生・高野五十六として生まれ変わります。
今の世界を後世世界と呼び、前世と同じ悲劇を繰り返さないために、海軍内で前世から転生した者たちを集めて「紺碧会」を結成します。
一方、陸軍中将である大高弥三郎は、前世日本から生まれ変わった一人で、陸軍内から同じ志を持つ精鋭を集めて「青風会」を結成しました。
高野と大高は、陸海軍の枠を超えて協力し、“理想的な日本軍”の構築に動き出します
特に高野は、かつての海軍が抱えていた致命的な弱点――補給の軽視や潜水艦運用の誤り――を徹底的に見直します
補給・輸送・情報戦を重視した新たな戦略を打ち立て、潜水艦は単なる攻撃兵器にとどまらず、補給・輸送・航空支援までこなす多目的艦として再設計されました。
これが後に“紺碧艦隊”の中核を成す戦力となるのです
前世で海軍と陸軍の不和が日本の敗北を招いたことを痛感していた二人は、後世ではその過ちを繰り返さないと決意し行動に移します
クーデターと最後通牒:戦争を終わらせるための力

大高中将が率いる2万5,000人の陸軍部隊が帝都を急襲。クーデターを起こして前世の組織を改革し、新たな政権を樹立しました
新政権は、ハル・ノートに対する回答としてアメリカ政府に最後通牒を突きつけます
その内容は明確で、日本帝国は東南アジアにおける欧米勢力の排除と、アジア全域からの撤退を要求しました。これを受けて、東南アジア各国には民族自決による自立政府を樹立させる方針も示されます
さらに、もしアメリカ側が自発的にこれらの要求を受け入れるなら、日本もハル・ノートの要求を自発的に受諾するという条件が添えられました
回答期限は日本時間で12月7日正午までと定められ、期限内に回答がなければ、日本はアメリカ、イギリス、オランダに対して開戦を決定すると明言されました
この声明は全世界に向けて発表され、前世での不意打ちの汚名を払拭する意味も持っていました
白人諸国の圧政からの解放という大義名分を掲げることで、日本の正当性を示したのです
同時に前線からは、熟練した職人や若い技術者、そして研究者たちが次々と本土へ戻り、彼らの知識と経験が生産力や技術力の底上げに大きく貢献していきます
かつては互いを敵視し、協力し合うことすら難しかった陸軍と海軍も、転生した彼らは同じ方向を見始めます
「戦争に勝つための力」ではなく
「戦争を終わらせるための力」
そのための技術と組織づくりに、両軍が手を取り合って歩み出すのです
新真珠湾攻撃と紺碧の艦隊

ハワイ時間12月7日午前4時30分
高杉司令長官率いる航空機動艦隊は、オアフ島北方430kmの海域に静かに展開しつつありました
全艦が最新鋭のガスタービン機関を備え、短時間で広範囲を移動できる“高速航空機動艦隊”として編成されており
ここから、第一次攻撃として出撃するのは高速戦艦を中心に、零式艦上戦闘機、97式艦上攻撃機、99式艦上爆撃機の精鋭部隊総数は183機(OVA版では188機)に達し、夜明け前の闇を切り裂くように飛び立ったのです
夜間攻撃に対応するための工夫も万全です
視認性が著しく低下する状況に備え、熟練パイロットのみを選抜し
さらに飛行甲板には特殊な発光塗料で発艦ラインを描き、離陸後は敵の発見を避けるため即座に剥がすという細やかな対策まで施されていました
これに加えて、攻撃隊を誘導するのは電子偵察機「静電」です。後世日本の新兵器です
この機体の精密な誘導性能によって、攻撃隊は暗闇の中でも正確に目標へと進むことができました
早朝の静寂を切り裂いた闇の翼 日本海軍の奇襲がハワイを支配した瞬間
第一次攻撃では、第1波がホイラー飛行場を急襲し、地上で待機していたP-40を中心に80機以上を破壊、第2波はヒッカム飛行場を襲撃し、駐機していた34機を次々と撃破していきました
突如として襲いかかった日本軍の高度な夜間攻撃能力に、アメリカ側は驚愕し混乱が広がっていきます
これに加え97艦攻や99艦爆が殺到し、滑走路には連続爆撃による大穴が広きます、また、送電線も断たれ、基地全体が混乱状態に陥ります
応戦する余裕すらないまま、第一次攻撃隊だけで計230機を地上撃破するという圧倒的戦果を叩き出し、ハワイの制空権は完全に日本側の優勢となりました
第二次攻撃では待機中の第二次攻撃隊(艦攻54機、艦爆78機、零戦315機の計167機)が燃料基地を避けつつオアフ軍事基地を徹底的に破壊します
このように早朝の闇に紛れた日本海軍の奇襲によってアメリカ艦隊は一気に混乱へと追い込まれていきます
紺碧の艦隊、ハルゼー艦隊を急襲

アメリカ空母艦隊といえば、本来はウェーク島へ向かい、海兵隊の1個飛行隊を輸送している最中でしたが日本軍による真珠湾攻撃の報を受けると、急遽進路を変更し、カウアイ海峡を抜けて北上し高杉艦隊に対して反撃を仕掛けるため、全力で行動海面へ向かっていました
しかしこの艦隊を密かに狙っていた存在がいました。それこそが潜水艦部隊を率いる**紺碧の艦隊(モビーディック)**でした。前原はハルゼー艦隊へ先制の雷撃を仕掛け、海戦の主導権を完全に掌握します
計12本の雷撃を発射
エンタープライズは迎撃機の発艦を試みるが、準備が間に合わず
直感で放った2本が的確に命中
舵が破壊され航行不能に
勢いを失ったエンタープライズはそのまま沈没、レキシントンも雷撃により撃沈され、ハルゼー艦隊は一挙に壊滅
米海軍は主力空母を短時間で失う致命的打撃を受けました
―――――――――――――――――――――――――――
カウアイ海峡の艦隊決戦:数的不利を覆す日本艦隊

主力空母を失った後も、米太平洋艦隊には戦艦戦力が残されていた戦力絶大でした
次の戦場となったカウアイ海峡で、日本艦隊は数的不利にもかかわらず圧倒的な命中精度で勝利をつかみます
キンメル艦隊の速力は、全速を出しても21ノットにとどまるが、一方で、高杉艦隊は30ノットという圧倒的な高速力を誇り、この速度差こそが、海戦の流れを決定づける要因になりました
高杉艦隊はその快速を余すことなく発揮し、常に有利な位置取りを保ちながら砲戦の主導権を完全に掌握していきます。追えば射程外へすっと離れ、引けば一気に距離を詰めてくる。アメリカ側から見れば、まるで翻弄されているかのような、実に厄介で苛立たしい戦い方でした
● 日本側戦力(高杉艦隊)
戦艦2隻
空母1隻
巡洋艦3隻
駆逐艦2隻
比叡
霧島
● アメリカ側戦力(キンメル艦隊)
戦艦8隻
巡洋艦8隻
駆逐艦29隻
小艦艇40隻
ネヴァダ「27500トン」
オクラホマ「27500トン」
アリゾナ「31400トン」
ペンシルヴァニア「31400トン」
テネシー「32300トン」
カリフォルニア「32300トン」
メリーランド「32600トン」
● 坂本本国艦隊が戦場に出現
戦艦6隻
空母3隻
巡洋艦4隻
駆逐艦13隻
この増援によって日本側の戦力は一気に膨れ上がり、戦局は完全に逆転します
戦いより約4時間が経過した午後5時半、巡洋艦以下の補助艦艇は轟沈し、または撃沈していきます――
弾薬が尽きかけた戦艦だけが残されました
その艦隊に、まるで影のように、静かに紺碧の艦隊が姿を現します
その接近に気づく者はいません
紺碧の艦隊は一切の隙を見せず、沈黙のまま理想的な攻撃位置へと滑り込み、次の瞬間――
魚雷が一斉に放たれ、海面を切り裂きながら敵艦へと吸い込まれていく
混乱し崩れかけた米艦隊は、この精密な雷撃によって決定的な打撃を受け、戦場の主導権は完全に日本側のものとなるったのです
● キンメル艦隊の崩壊
アリゾナは雷撃4発で数分後に沈没
オクラホマも3分足らずで沈没
混乱と恐怖に包まれたキンメル提督が降伏を決断
こうして米太平洋艦隊は事実上壊滅し、残ったアメリカ艦隊は紅玉艦隊と名称を変えて貴重な戦力になっていきます
降伏したキンメル提督と将兵たちは、艦長とわずかな機関科員を残して静かに退艦し日本側が用意した輸送船へと移乗したのち、サンフランシスコへ帰還することとなりました
敗軍の将としての重い現実を抱えつつも、彼らは無事に祖国の地を踏むことができたのです。そして、彼らの口から語られた日本軍の圧倒的な強さと戦術の巧みさは、アメリカ本土に大きな衝撃を与え、こののちの日米戦の行方にも、少なからぬ影響を及ぼすことになります
―――――――――――――――――――――――――――
ハワイ占領とアメリカ国内世論の崩壊

敗走した米兵の口からは、
「日本軍は海底基地を持っている」
「まるで怪物のようだった」
といった恐怖の証言が次々と広がり、アメリカ国内は一気に混乱へ陥る
世論は真っ二つに割れ、
徹底抗戦派
即時停戦派
が激しく対立する異常事態となった
● 日本側の行動
陸戦師団7000名をオアフ島へ上陸
戦艦による徹底砲撃で守備隊を降伏させる
● ハワイ占領の真の狙い
ハワイを保持すること自体が目的ではなく、
**アメリカを講和交渉へ引きずり込むための“巨大な餌”**として利用するのが真の戦略だった
しかしアメリカ政府は即時の停戦には応じません、日本側はその時間を有効活用し、南方資源地帯の確保へと戦略を進めていきます
前世では対立していた陸海軍も、転生後の彼らは手を取り合い、「戦争を勝つためではなく、戦争を終わらせるための力」を追求する道を歩み始めます
しかし、この場面には沈黙の艦隊らしいご都合主義も詰め込まれていると感じます
ハワイを占領したとしても、軍と現地住民に必要な補給が現実的に追いつくとはとても思えません。必要になる物資の量は想像を超えるレベルで、結果として他の作戦に回すはずだった輸送船まで枯渇してしまう可能性が高いです
物語上の展開としては盛り上がるけれど、現実の戦略とロジスティクスを考えると大きな無理があると言わざるを得ないと考えられます
- この後、日本はアメリカと和平を結ぶためにあらゆる難解な作戦を決行していきます
- アメリカのロスアラモス研究所(原爆研究所)を爆破
- インド洋・大西洋戦線への進出
といった、スケールの大きな“もう一つの太平洋戦争”が展開していきます
『紺碧の艦隊』が恥ずかしいと言われる理由――超兵器とご都合主義の爽快戦記

『紺碧の艦隊』が「恥ずかしい」と言われる理由のひとつは、その圧倒的な“ご都合主義”による爽快感
物語では、大和型戦艦の資材を潜水艦に活用し、紺碧の艦隊が悲劇的な敗北を回避する――という設定も描かれています。
紺碧の艦隊は敵艦隊を次々に撃破し、さらに潜水空母によるパナマ運河爆撃も成功します
これらすべては、前世には存在しなかった超兵器の力によって可能になったのです
前世では、B‑29は空の要塞として無敵に近く、日本は焦土と化してしまいました
しかしこの後世日本では、局地戦闘機「蒼莱(そうらい)」がB‑29を次々と撃墜していきます
海戦では秘かに敵艦隊に近づき敵艦隊を沈めていきます。紺碧の艦隊といった架空兵器です
これらの兵器は空と海を自在に駆け巡り、圧倒的な物量をアメリカ軍を圧倒していきます
リアリティよりもロマンを優先した戦闘描写は、読む者に戦いの爽快感と魅力を存分に味わわせてくれます
紅玉艦隊旗艦の正体|拿捕戦艦を改造した“多用途実験艦”の全貌
紅玉艦隊の旗艦は、ハワイ海戦で拿捕した米戦艦を大規模に改装した特異な艦である
改装後は速力が29ノットまで向上し、旧式艦とは思えない性能を獲得した
同型艦として
軽掘尼亜(カリフォルニア)・西処女阿(ウエストヴァージニア)・手音使(テネシー)
が存在するが、いずれも独自の改修が施されている
改装内容の特徴
● 主砲の大幅撤去
前部主砲と後部第3主砲を丸ごと外し、そのスペースを活かして艦橋を全面的に再設計
内部には航空機用の格納庫が設けられ、艦載機「爆龍」「鮫龍」をカタパルトで発艦させることが可能となりました
● 多目的カタパルト
航空機の射出だけでなく、対地攻撃用・ン式噴進弾を3発発射できるという独特の運用にも対応
旧来の戦艦の枠に収まらない、攻撃プラットフォームとしての性格を強めている
● 新型水防システムの導入
浸水対策に新技術を採用し、被弾時の生存性向上を狙った実験的機構が多数盛り込まれている
● 後部に魚雷艇を搭載
後部甲板には小型魚雷艇が積まれており、近距離戦や奇襲にも対応できる構造となっている
拿捕した戦艦を徹底的に“魔改造”し、日本側の戦力として実戦投入してしまう――
この大胆さこそ、『紺碧の艦隊』の艦隊運用の大きな魅力といえます
圧倒的な国力を誇るアメリカと真正面から渡り合うためには、こうした独創的かつ柔軟な戦力拡充が欠かせません
そして何より、敵艦を取り込み、自国仕様へと生まれ変わらせて戦場へ送り出す発想自体が、読者や視聴者にとってたまらなくワクワクします
英国孤立の果てに生まれた日英単独講和

運命の開戦から四年が過ぎても戦火は消える気配を見せず 昭和二十年八月十五日を迎えてなお大戦は終息しませんでした。
日本陸海軍は紺碧艦隊をはじめとする精鋭戦力でアメリカを牽制し続ける一方 ヨーロッパではヒトラーの勢力が拡大し 大陸の多くがナチスの支配下に落ちつつありました
窮地に立たされたイギリスはついに日本と単独講和に踏み切り その要請に応じて日本は超戦艦日本武尊を旗艦とする四十隻の大艦隊「旭日艦隊」を援英派遣軍として出撃させることになります
その司令長官を務めるのが海軍元帥 大石 日本海軍屈指の奇策家であり 高野からは「不気味で恐ろしい男」と評される人物です
作戦をひらめくとき右の耳たぶをつまむ癖があり 海外では親しみを込めて「アドミラル大石」と呼ばれ慕われており
ます
さらに彼は転生者の一人で 前世では戦艦大和に乗り戦死した過去を持ち、紺碧会の中心人物であり、分派の赤穂会の会長でもあります
紺碧の艦隊秘密兵器 日本武尊 ― 旭日艦隊の象徴

全長256メートル 水線幅36.3メートル 喫水10.3メートルという巨体ながら 基準排水量は62,000トンとされ 満載排水量の6万69100トンです
最大速力は27ノット
だが緊急時には真価を発揮し 緊急水深運用時で推定35ノットにまで達する異常な高速性能を誇ります
推進機関はディーゼルエレクトリック方式でその出力は149200馬力
巨大艦とは思えない凄まじい加速力を見せ 緊急時には水流噴射推進装置を併用して常識外れの機動を実現します
まさに旭日艦隊の心臓であり 盟友イギリスにとって最後の希望となる存在です
司令直営艦隊 高型防空軽空母「尊氏」
基本諸元
尊氏は司令直営艦隊の一角を担う高型防空軽空母であり
基準排水量一万七千トン 満載排水量二万二百トン 全長213.5メートル 水線幅23メートル 喫水7.75メートル
また、八万馬力の推進力によって二十九ノットの速力を発揮し 旗艦大和たるの直衛任務に即応できる機動力を備えている
搭載設備と搭載機
艦内には蒸気カタパルト二機 エレベーター二機を装備し
小型空母とは思えぬ高い発着艦能力を保持する
搭載機は計三十四機
噴進戦闘機 神光(しんこう) 十六機
ターボプロップ攻撃機 海神 (かいしん)八機
レシプロ雷撃機 雷華(らいか) 四機
ターボプロップ警戒管制機 星鳳(せいほう)二機
ターボプロップ対潜哨戒機 雲電(うんでん)四機
計34機を搭載しています
大和たるの頭上を守りつつ 海空域全体の警戒を兼ねる多用途編成となっている
高じは大和武尊の直営空母として建造され 対潜と対空をともに担当できる万能護衛艦として設計されています。ただし大和猛の対空能力が桁外れであるため 実戦では高じの防空能力が目立ちにくいという宿命を背負います(笑)
第1遊撃打撃艦隊 「信長」型航空装甲空母
「信長」 基本諸元と武装
基本諸元
信長は第1遊撃打撃艦隊の主力空母であり 航空装甲空母として建造されました
全長278メートル 全幅47メートル 水線幅33.5メートル
基準排水量32200トン 満載排水量41200トン 最大速力は32ノットの高速を誇ります
主要部には102ミリから127ミリの装甲が施され 高い生存性を誇ります
搭載機
噴進戦闘機神光 三十二機
レシプロ攻撃機雷隼 十二機
ターボプロップ攻撃機閃燕 二十五機
警戒管制機雷神 四機
搭載機は計七十三機
航空機動艦隊の中核を担うにふさわしい重武装航空団を擁し 信長は攻撃力と制空力の両面で圧倒的な存在感を示す
急降下爆撃にも耐えうる堅牢な装甲と組み合わさることで その防御力は空母として破格の域に達し 前線において揺るぎない強さを誇った
最期
物語の終盤 ドイツが投入した重装甲超重爆撃機アースの猛攻を受け
信長は炎に包まれながらも誇り高く戦場に散ります
その壮絶な最期は 航空装甲空母の名にふさわしい幕引きであり
艦としての矜持を最後まで失わなかった姿が語り継がれています
評価
装甲空母という響きだけで心を奪われるほどの存在感を持ち
その重厚な設計思想と戦場での姿から
今なお多くの愛好者に深く支持されている艦である
参考資料:【最強艦隊】旭日艦隊に所属する主力艦艇を解説!超戦艦「日本武尊」・装甲空母「信長」・航空戦艦「信玄」・防空軽空母「尊氏」・航空巡洋戦艦「虎狼」
■ 紺碧の艦隊と旭日の艦隊の違いは!?
ここから 二つの艦隊の“役割の違い”が物語全体を大きく形づくります
★ 紺碧の艦隊は「影」の日本
紺碧艦隊は敵に気づかれないよう海中から密かに戦局をひっくり返す隠密部隊であり 裏で世界を動かす存在です
・潜水艦と秘密兵器中心の少数精鋭
・影から歴史を塗り替える戦略
・アメリカの中枢を静かに崩していく黒衣の軍
・日本の生存を裏で支える存在
いわば表に出ないまま国家の命運を決める裏方の軍隊が紺碧艦隊です
★ 旭日の艦隊は「表」の日本
対して旭日艦隊は世界の前面に姿を現し 日本の力を堂々と示す表の大艦隊です
・超戦艦日本武尊を中心とした巨大編成
・欧州戦線へ堂々と進撃する象徴的存在
・政治と軍事を同時に動かす外交カード
・連合国も注目する日本の表の主力
国際社会の前で堂々と戦い 日本の立場を世界に示す表の軍隊が旭日艦隊です
紺碧の艦隊のなんjの反応

視聴者の中には、
「カッコいい!」
「胸がスカッとする!」
と感じる人もいれば、
「ちょっと恥ずかしい……」
「リアルさがない」
と感じる人もいます。
作品全体のテンションや演出の派手さを好意的に受け取れば、英雄的でドラマチックな展開として気持ちが高まるし、沈黙の艦隊が掲げる理想主義や大国を相手に一矢報いる姿に熱くなる人も多いとおもいますが…
逆に、リアリティを重視する視聴者からすると、作戦の成立性や補給の問題、政治判断の整合性など、現実では到底起こり得ない要素が積み重なりすぎてやや白けてしまう部分もあります
つまり、沈黙の艦隊は受け手の価値観によって、胸が熱くなる英雄譚にもなり、少し気恥ずかしいフィクションにもなります。その二面性こそが、この作品の魅力であり、議論を呼び続ける理由でもあるといえる気がします
『紺碧の艦隊』アニメと漫画が描く“もう一つの戦争”の面白さと魅力
確かに「恥ずかしい」「やりすぎ」と感じる場面も多いですが その裏には「戦争をやり直す」という深いテーマと 日本がもう一度立ち上がるという熱いメッセージが込められています
リアリティを超えて描かれる理想の戦いこそ この作品が長年語り継がれる理由であり そこにこそ『紺碧の艦隊』ならではの面白さがあります
アニメ版ではド派手で迫力満点の戦闘シーンや大胆すぎる戦略がテンポよく展開し 作品の世界観を一気に引き込む面白さがあります 漫画版では戦略の細かな描写や理想国家の構想など 読みごたえのある深い設定が丁寧に描かれ 物語全体のロマンをさらに引き立てています
『紺碧の艦隊』の魅力は 史実を超えたロマンと圧倒的な創作スケールにあり アニメでも漫画でも異なる形の面白さを味わえる作品と言えます
この記事は【最強国家”日本”】~ハワイ奇襲作戦~ アメリカ戦艦の拿捕&ハワイ占領【紺碧の艦隊】を参考にしています
リアル無視で恥ずかしい?『紺碧の艦隊』が描く理想の太平洋戦争の概要
記事内容をまとめてみました
1. 作品の背景と基本設定
- 史実の太平洋戦争における悲惨な敗北要因(補給軽視、精神論への依存、餓死・病死の多発、無謀な特攻など)への反省が物語の出発点。
- 山本五十六(転生後は高野五十六)ら、前世の記憶を持つ軍人たちが後世世界(パラレルワールド)で再び立ち上がる戦記ロマン。
- 前世での最大の敗因の一つである陸海軍の対立を解消するため、海軍の「紺碧会」と陸軍の「青風会」が協力し、理想的な軍隊構築を目指す。
2. 新たな戦略と開戦の経緯
- 史実の過ちを正し、補給・輸送・情報戦を極めて重視した戦略を立てる。
- 陸軍によるクーデターで新政権を樹立。ハル・ノートに対して最後通牒を突きつけることで、前世の「不意打ち」の汚名を払拭し、大義名分を掲げて開戦する。
- 戦争の目的を「勝利」そのものではなく、有利な条件で「戦争を終わらせるための力」を得ることに置く。
3. 主な戦闘経過と展開(ハワイ攻略を中心に)
- 新真珠湾攻撃: 高速航空機動艦隊による夜間奇襲、電子偵察機による誘導を駆使し、米軍の航空戦力を地上で壊滅させて制空権を掌握。
- 対空母戦: 前原少佐率いる潜水艦部隊「紺碧の艦隊」が、米空母部隊(ハルゼー艦隊)を待ち伏せ奇襲し、短時間で壊滅させる。
- 対戦艦戦(カウアイ海峡): 日本側の高速戦艦によるアウトレンジ攻撃と、紺碧艦隊による雷撃の連携で、数で勝る米戦艦主力(キンメル艦隊)を一方的に撃破。米太平洋艦隊を事実上壊滅させる。
- ハワイ占領とその先: ハワイを占領し、アメリカを講和交渉のテーブルに着かせるための「巨大な餌」とする戦略。その後、ロスアラモス原爆研究所の破壊や、イギリス支援のための欧州(対独)戦線への進出など、スケールを拡大していく。
4. 登場する主な架空超兵器
- 紺碧の艦隊(潜水艦): 大和型戦艦の資材を流用して建造。攻撃だけでなく、補給、輸送、航空支援までこなす多目的潜水艦隊。
- 局地戦闘機「蒼莱(そうらい)」: 前世で日本を焦土にしたB-29(後世ではB-30)を迎撃するために開発された高性能な対爆撃機用戦闘機。
- 紅玉艦隊(拿捕艦の改装): ハワイで拿捕した米戦艦(カリフォルニア級など)の主砲を撤去し、航空機運用能力を付与するなどの「魔改造」を施して自軍戦力化。
- 超戦艦「日本武尊(やまとたける)」: 続編『旭日艦隊』の旗艦。6万トン超の巨体ながら、緊急時には35ノット以上の非常識な高速を発揮する。
- その他、重装甲の空母「信長」や強力な防空軽空母「尊氏」などが登場する。
5. 作品の評価:なぜ「恥ずかしい」と言われ、愛されるのか
- 「恥ずかしい」と言われる理由:
- 補給や兵站の現実的な問題を無視した作戦展開。
- 日本側に都合が良すぎる圧倒的な勝利の連続(ご都合主義)。
- 実現不可能なレベルの超兵器の活躍。
- 愛される魅力とロマン:
- リアリティよりも爽快感やカタルシスを優先したエンターテインメント性。
- 「悲惨な戦争をやり直す」「日本がもう一度立ち上がる」という熱いテーマと希望。
- 史実の鬱憤を晴らすような英雄譚としての側面。
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