『鋼の錬金術師』FULLMETAL ALCHEMIST(ハガレン)の最終回は、今でも読者の間で「ひどい」「納得できない」と賛否が分かれ続けている作品の一つと言える
アルフォンスを取り戻すために、エドが差し出した代償が“錬金術を失うこと”だったという結末に対して
代償が軽すぎる
ご都合主義に感じる
長い旅の意味が薄れた
こうした声は根強く残っている
しかし一方で
錬金術を失うことこそエドにとって最大の喪失であり、兄弟愛という物語の核にふさわしい必然的な決着だった
そう擁護する読者も少なくない
この記事では、ハガレン最終回に抱きがちな違和感やモヤモヤを丁寧に整理しながら
エドの選択に込められた意味、物語としての必然性、そして「代償」の捉え方について解説する
読み終わったあとに胸の中に残った重さが、少しでも軽くなれば嬉しい
記事のポイント!
ハガレン FULLMETAL ALCHEMISTの最終回が、なぜひどいと感じる読者が生まれたのか4つの考察

1.代償が軽すぎると感じる読者がいる
エドはアルの体と魂を取り戻す代償として
自らの錬金術の力を完全に手放しました
しかし読者の中には
錬金術を返すだけで人間の肉体が戻るなんて等価交換として“弱すぎないか”
さらに
旅に出る必要なんて最初からなかったのでは…
エドほどの天才なら、錬金術が使えなくなっても「元・最年少国家錬金術師」という肩書きだけで
十分に食べていけるだろう
こうした疑問や不満を抱く読者も少なくありません
特に読者の中で生まれる最大の違和感は
最強の力とも言える錬金術を捨てただけで
あのハッピーエンドは少し都合が良すぎるのでは…
というイメージを持つ人ほど、エドの選択がどうしても軽く見えてしまうという点にあります
2.ハガレン 錬金術を捨てることで少年誌としての綺麗に終わった
しかし一方で
錬金術は万能の力ではあって、エドにとっては人生を支える大切な技であり
それを手放すことこそ大きな対価なのではないか
少年誌としてのテーマを考えれば旅で多くを学び 人との絆を育み、最後に自分のかけがえない力を差し出すという結末はむしろ美しい等価交換として満ちているのではないか
この二つの見方のズレこそが
ハガレン最終回が今もなお賛否を呼び続け
多くのファンが語り合い 考え続けてしまう理由なのだと一因だと考えられます
3.旅の末の解決があっさりして見える
また、ホムンクルス 戦争 人体錬成 国家の歪み
膨大なテーマを抱えた物語が 最後の最後で
あれ エドが扉に行って交換してきたら終わりなの
と感じられてしまうことがある
長旅を経たからこそ
もっと重厚な犠牲や もっと大きな真理との対話を期待していた読者は
スッキリしすぎて置いていかれたような気分になるという意見もあります
4.ハガレン 最終回 なんJ:納得する前に終わったと感じる読者の本音
ハガレンの最終回 付近はテンポが速く感じる
とくに読者から多かった疑問がこれです
- ホムンクルスって結局なんだったの
- お父様の正体は 真理の欠片なのか 別の存在なのか
- ホエンハイムとの関係は何だったの
これらの要素が十分に描き切られなかったことで
ハガレンの最終回は理解がうまく繋がらないと感じた読者も少なくありません
結局何がどう解決したのか分かりにくい
納得する前に終わってしまった
ひどい最終回だったと感じる方も一定数いると感じられます
ハガレンFULLMETAL ALCHEMISTの最終回がひどいという声は本当か!?エドのその後と物語が選んだ答え

エドとウィンリィのその後
ベンの吼える声で目を覚ましたウィンリィは、扉の向こうから聞こえるアルの笑い声に気付きます
扉を開けると人の身体に戻ったアルと元気なエドの姿がありウィンリィは涙を流して二人に飛び付きます
二年後、錬金術を失ったエドは自分の手で屋根を修理し
それでも前向きに生きています
アルは助けてもらった人々への恩返しを誓い新たな旅へ出る決意を固めます
旅立つエドは等価交換だと不器用にプロポーズしウィンリィは全部あげると笑って応えます
こうして二人はそれぞれの道へ歩き出していきます
ロイ マスタングのその後
戦いの後、ロイはリザと共に病院で静かな時間を過ごしています
視力を失ったものの精神的には前向きで、イシュヴァール復興のための勉強を続けています
マルコーが持つ賢者の石で視力を治療するという提案もなされますが
ロイはそれをすぐには受け入れません
まずは傷ついた仲間たちを優先すると決めてたからです
自身の視力回復よりも仲間と国の未来を選ぶ姿に彼の強い覚悟が静かに描かれています
ハガレン エド その後:40代で薄毛に悩んだという裏設定と死亡した年齢

コミック14巻の初回特典版に付属したラフ画集にはエドワードのその後を思わせる興味深いエピソードが描かれています
40代頃のエドは髪の毛が薄くなってきたことを気にするようになり
髪に優しいとされる
ワカメやコンブなどの海藻を求めて、東国諸島を旅する様子がイラストとして描かれています
さらに、80歳頃にはかなり髪が後退した姿になり最終的には88歳で天寿を全うした
そんな裏設定風のエピソードが語られています
あくまでラフ画由来の話ではありますが、エドが年を重ね、人間として穏やかな人生を歩んだことを想像させる。微笑ましい後日談としてファンの間で語り継がれています
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